ウィング部分に溜まる雨水をなんとかしたい

特に大型のリアウィングが装備されているお車で屋外保管されていると、カバーのルーフエンドからウィングにかけて雨水が溜まることがあります。
カバーのその部分がトランポリン状態となり、雨の重みでくぼんでさらに受け皿となってしまいます。

(写真はランサーエボリューションVIIIのリアウィング部分)

ウィングがあれば必ずしも溜まるわけではありません。雨の打ち付ける角度や強さ、雨量にも関係します。
またウィング形状にもよります。
一概には言えませんが、お車をバックから捉えたとき、┏━┓このようにアーチ状に両端が下がっているタイプは溜まるとしてもそれほどでもなく、┗━┛このように両端が付きあがっているタイプは写真のように溜まりやすい傾向があります。
カバーをもっと形状に沿わせれば雨水は溜まらないのでは? というご意見も頂くのですが、仲林工業の生地は伸縮性がないため、形状により沿わせるとなると頂点を多く必要とし、縫い目が増えて今度はそちらのデメリットが出てきます。

──デメリットとは?

縫い目が増えることにより、ミシン針による糸も多く通ります。そこからカバー内へ雨水や水分が浸透しやすくなります。結果的に糸も傷みやすくなり、耐久性の低下も予想されます。
形状により沿うため見た目は良いですし、理想の状態へと近づくことは確かですが、ボディにとってどちらが良いかとなりましたら、仲林工業としては、縫い目の少ない方が良いと考えます。

──理由は?

ボディの形状にぴったり合う=カバーの効果、であれば、とことんフィット感を追求しますが、そうとも限らないからです(誤解されている方が多いですが)。
縫い目が少なく雨水が溜まるのと、縫い目が多く雨水が溜まらない、これは最早、使われるお客さまの好みによるレベルと考えます。
また、雨水が溜まることによるボディへの影響は、危惧されるほどではない、という理由もあります。仲林工業へ寄せられる御意見の中に、雨水が溜まることによるボディへの悪影響は報告されたことがありません。
あくまで見た目にこだわるなら話は別、というくらいです。

肝心のお車の保護に重点を置くならば、雨水の溜まりは見た目、使用上の問題で、耐久性やカバーの効果から見ると、さほど問題視しなくて良いというのが仲林工業の結論です。


──それでも、できるだけ雨水を溜めにくくする対策はありますか?

ルーフエンドとリアウィングの間にビニールボールを挟ませてカバーを掛けている方もおられます。ボールを中に入れることで山にして、雨水を流し落とす方法です。ビニールボールは息を吹き込んで膨らませるタイプのものだと、サイズが調節できて便利です。
ボディとボールが直接触れるため、ボディ塗装面に注意していただくことになるのですが、雨水の溜まりを防ぐ方法としてご案内させていただきます。

この雨水の溜まりがどうしても嫌に思われる方は、仲林工業以外の雨溜まりしないボディカバーをお探しになるか、ボディカバー以外のアイテム、例えば屋根付き車庫を検討されるのもアリかと考えます。

仲林工業カバーの実際のユーザーさまはどう思われているのか、頂戴しているお声をこちらのコメント欄にて確認いただけます。