それでは、買い替えの目途はいつ頃?

わかりやすいのは、生地表面の色の変化です。
TT-9000(裏起毛)生地ならブルーシルバー色が白っぽく、E-5000生地ならシルバー色が、薄ぼけたように鈍くなってきたら、それはカバーとして働くはっ水加工や紫外線を弾くコーティングが剥げてきたことを意味します。
裂けたり破れたりしておらず、お車に装着できたとしても、それはボディカバーというよりその形をしたポリエステルの布を装着しているだけの状態と言え、ボディカバーとしての効果を見込むことはできません。

また、上記の平均寿命を目安にするのもひとつの方法です。
屋外であれば、雨が降った後にカバーをめくったとき、以前よりも雨水の浸透が多くなってきた場合、買い替えていただくに越したことはありません。ただ、これらの症状に気づいたからと言って、その時点でカバーとしての効果がゼロになっているわけではありませんので、買い替えについての最終判断はお客さまに委ねられます。
しかし、寿命前の定期的な買い替えが、お車をベストな状態で維持できることはまちがいありません。


カバーの寿命を縮める犯人は、猫(ネコ)だった!?

完全な寿命を迎える前に、カバーにトドメを刺してしまう犯人がいます。
それは猫です。

この写真では、全体的にはまだ丈夫そうなものの、一部だけ切られたような裂け方をしています。通常、生地は繊維の方向に裂けますので、L字のように、とちゅうで屈折したようなカギ型の破けは、猫が爪で引っ掻いたためにできたものである可能性が高いです。

この写真では、赤の矢印で示したところに注目してください。破けではなく、穴が開いています。
これは猫の立てた爪が生地に食い込み、貫通したものです。ボディカバーの装着されたお車によじ登ったり、飛び乗ったりした際にできたものと思われます。
L字のように破けなかったのは、まだ生地そのものが寿命を迎えていなかったのでしょう。

猫によって傷つけられるのは生地だけでなく、縫製部分(糸)も含まれます。ミシン目に爪を立てられれば、寿命が近づいたカバーの場合、糸が切れてほつれていってしまいます。
このように、猫、もしくはそれに近しい小動物によってカバーの寿命が縮められてしまうことがあります。このような傷の場合、修理は可能ですが、こちらに定めておりますように、修理費は高額となります。
猫の症例に困っている方は、こちらのページもご参考ください。